編集後記 「最高のクリスマスプレゼント」
2007年のクリスマス。みなさんはどんなプレゼントを受け取りましたか。とびきり高価なもの、相手の思いが詰まった手作りのもの、希少価値の高いもの…さまざまな価値あるものが皆さんの手元に届いたことでしょう。
しかし今回のクリスマス、私の知人は全く予想外の人から、最高のプレゼントを受け取ったそうです――
その知人は、一年間仕事を頑張った自分へのご褒美のためと(彼は本当によく頑張っていました)、普段高価でとても手が出ないブランドのマフラーを、クリスマスプレゼントにかこつけて購入しようと考えていました。で、リサーチを重ね、自分のほしい究極の一品を決定。それをクリスマスイブに購入しに行くつもりだったそうです…が。年末の彼の仕事はあまりにあわただしく、クリスマス当日には購入することはできず、12月末日、ようやく銀座の某百貨店内にある目的のブランドショップに、足を運ぶことができたそうです。残念ながら、そのマフラーは店頭には並んでいませんでした。店員に尋ねたところ、すでにこの店舗には残っていないとのこと。せっかく満を持して買いに来たのに――しかも忙しい日々を潜り抜けてきたのに――彼の失意は、想像に難くありません。彼が諦めかけたその時、一人の店員が、その商品を近隣の系列店から探そうとし始めたそうです。一軒一軒丁寧に電話をかけ、商品の特徴を述べ、辛抱強く探してもらうように頼む。その間、知人への配慮も忘れず、常に「もう少しお待ちください」とひたすら低姿勢に断る。そうした状況が続くこと約30分――青山の系列店に目的の商品があることが分かりました。「良かったですね。取り置きしておきました!」我が事のようにその店員は喜んだと言います。「なんだか、商品が見つかったことよりも、そうやって僕の立場になって一生懸命探してくれたことのほうがうれしかったよ」。彼はその時のことを振り返り、とても幸福そうな表情を浮かべていました。そしてこう付け加えました。「今後このブランドの服は、銀座のこの店で買おうと思うんだよね」――彼にとっても、その店員にとっても、最高のクリスマスプレゼントだったのではないでしょうか(もちろん、店員はそのことを知らないわけですが)。
まあ皆さんが受け取ったクリスマスプレゼントにも、おそらく私の知人がこの店員からもらったであろう幸福な要素が、たっぷりと詰まっていることでしょう。その思いにこそ感謝すべきですよね、本当に。
余談ですが、その知人が訪れたショップが入居する銀座の某百貨店。他のショップでもみな懇切丁寧な接客をしてくれると、私は記憶しています。今、私にとって銀座界隈で最もお気に入りの百貨店の一つです。その百貨店とは――みなさん自身が実際に銀座に赴いて、答えを出してみてください。
それではみなさん、良いお年を。
しかし今回のクリスマス、私の知人は全く予想外の人から、最高のプレゼントを受け取ったそうです――
その知人は、一年間仕事を頑張った自分へのご褒美のためと(彼は本当によく頑張っていました)、普段高価でとても手が出ないブランドのマフラーを、クリスマスプレゼントにかこつけて購入しようと考えていました。で、リサーチを重ね、自分のほしい究極の一品を決定。それをクリスマスイブに購入しに行くつもりだったそうです…が。年末の彼の仕事はあまりにあわただしく、クリスマス当日には購入することはできず、12月末日、ようやく銀座の某百貨店内にある目的のブランドショップに、足を運ぶことができたそうです。残念ながら、そのマフラーは店頭には並んでいませんでした。店員に尋ねたところ、すでにこの店舗には残っていないとのこと。せっかく満を持して買いに来たのに――しかも忙しい日々を潜り抜けてきたのに――彼の失意は、想像に難くありません。彼が諦めかけたその時、一人の店員が、その商品を近隣の系列店から探そうとし始めたそうです。一軒一軒丁寧に電話をかけ、商品の特徴を述べ、辛抱強く探してもらうように頼む。その間、知人への配慮も忘れず、常に「もう少しお待ちください」とひたすら低姿勢に断る。そうした状況が続くこと約30分――青山の系列店に目的の商品があることが分かりました。「良かったですね。取り置きしておきました!」我が事のようにその店員は喜んだと言います。「なんだか、商品が見つかったことよりも、そうやって僕の立場になって一生懸命探してくれたことのほうがうれしかったよ」。彼はその時のことを振り返り、とても幸福そうな表情を浮かべていました。そしてこう付け加えました。「今後このブランドの服は、銀座のこの店で買おうと思うんだよね」――彼にとっても、その店員にとっても、最高のクリスマスプレゼントだったのではないでしょうか(もちろん、店員はそのことを知らないわけですが)。まあ皆さんが受け取ったクリスマスプレゼントにも、おそらく私の知人がこの店員からもらったであろう幸福な要素が、たっぷりと詰まっていることでしょう。その思いにこそ感謝すべきですよね、本当に。
余談ですが、その知人が訪れたショップが入居する銀座の某百貨店。他のショップでもみな懇切丁寧な接客をしてくれると、私は記憶しています。今、私にとって銀座界隈で最もお気に入りの百貨店の一つです。その百貨店とは――みなさん自身が実際に銀座に赴いて、答えを出してみてください。
それではみなさん、良いお年を。[ 編集後記 ]