今日、三鷹といえば「三鷹の森ジブリ美術館」と連想する人がほとんどだろう。それはあらゆる意味で“正解”である。とは言っても、三鷹という街が「ジブリ美術館」ブランドに寄りかかっているというわけではなく、三鷹の街の持つ本来の魅力と、「ジブリ美術館」の持つそれとが、極めて近い位置にある、という意味での“正解”である。
「となりのトトロ」をはじめとするスタジオジブリの世界に包まれ、遊びまわる子供たち。みな心の底から楽しんでいるという至福の笑みを浮かべながら、館内を巡る…そんな姿は、「ジブリ美術館」に行かずとも、三鷹近隣の至る所で見かけられる。駅前から少し歩いていけば、そこは武蔵野の深く、温かみのある森林が広がり、そこで子供たちは大自然に抱かれながら、純粋に楽しさを追い求め、走り回る。そんな子供たちに影響されてか、三鷹の街を行く主婦、ビジネスマン、学生といった大人たちもまた、生活を心から楽しんでいるように、見える。
「となりのトトロ」の物語は、主人公達家族が自然に囲まれた街に引っ越すところから始まる。その引っ越し直後に見せる、主人公二人の女の子の顔…これからの生活に胸躍らせる、光り輝く表情を湛えていた。おそらく三鷹に住みはじめるとき、だれもが二人のような表情に、自然となってしまうことだろう。 |