自由が丘は、訪れるにも、住むにも、人気のある街である。だが、その要因が、イマイチわからない。良く自由が丘という街を表現する際に使われる、“おしゃれ”“洗練された”というイメージ…確かにそういう要素もあるのだが…それ以上に、自由が丘には様々な要素が入り混じっているように、私は感じるのだ。
そんな漠然としたイメージをひとつひとつ確かめるべく、じっくりと街中を歩き回ってみた。駅南側に広がるマリクレール通りは、まさしく“おしゃれな”雰囲気。一方線路を渡って西側へ進むと、古くからこの地に住む人々が普段着で行き交う、落ち着いた街並。そこから少し北へと進むと、マリクレール通りとは一味違った、こだわり派の店店がずらり。確かに、ひとくくりではこの地は語れない…といって歩いているうちに、あることに気づいた。この街にあるものには、ひとつひとつに“品”がある。それは、自由がのこだわりの店にはもちろん、チェーンの飲食店にもそれは感じられるし、果てはスーパー、銀行、バスのロータリーに至るまで…。
これは何なのだろう?と、もう少し駅から離れて歩いていくと、自由が丘周辺の、ちょっと高級な住宅街と、豊富な緑に出会う。特に目黒通り周辺までいくと、いかにも古くからこの地にある風格ある家々と景色が。その佇まいには、まさしく昔ながらの日本人の持つ“品”を感じる。おそらく駅前の店店に通じる“品” は、ここに住む人々の影響ではないか…そしてこれこそ、自由が丘という場所が支持される所以ではないか…と勝手に結論付けたが、どうだろう。 |