川崎大師
川崎大師が関東を代表する名刹であることは、皆さん御存知の通り。千葉・成田山新勝寺、東京・高尾山薬師寺と並ぶ関東三山のひとつとして知られ、市の重要文化財を20点も所有。年中多くの人が参拝に訪れ、特に初詣の賑わいは全国屈指、もちろん神奈川県ではナンバーワンの参拝客数を誇る。
そんな崇高な存在を所有する街は、不思議とそれ相応の存在感を持つようで、街の至る所で川崎大師に見合った品位、格を持っているであろう場所と、巡り会うことが出来る。川崎大師まで続く仲見世通りは、まさしくこの街を象徴するシンボルゾーン。名物の久寿餅や飴、縁起物のだるまなど、昔ながらの風情漂う商店がずらりと並び、活気、賑わい、情緒…門前町ならではの魅力が色濃く漂っている。川崎大師から少し離れると、多摩川の治水を祈願した「若宮八幡宮」、中国式自然山水庭園の「瀋秀園」、イボ取りの御利益があるとされる「石観音」など、川崎大師とは少し趣が異なるものの、歴史、伝統、文化を強く感じさせる史跡が数多く点在している。そして意外にも、「京急川崎大師駅」が非常に品格ある存在であることは、あまり知られていない。実はここ、京急線発祥の地。
京急線そのものが東日本の鉄道の礎を築いた存在であるから、その価値は言うに及ばない。しかしこの街の最大の特徴は、歴史的・文化的存在感があるにも関わらず、スポーツ施設が充実する「大師公園」など、生活しやすい環境が整っていること。こういう街は、全国的にも極めて希少であり、何より極めて魅力的な要素と言えるのではないか――